お世話になったウェディングプランナーへの心付けやお礼は必要?フリープランナーへ依頼した場合のプレゼントは何がいい?

更新日:2021.04.22

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ウェディングプランナーについて調べていると「心付け」という単語を目にするでしょう。結婚式当日、感謝の気持ちを表すお礼としてプランナーや会場スタッフに渡すお金のことを「心付け」といい、海外でのチップのような認識で、サービスへのお礼に日本の結婚式ではマナーとして渡されてきた習慣です。ですが現在では、明細書にウェディングプランナーへのプロデュース料金やスタッフへのサービス料金が明確に金額が表示されているため、現金の心付けは出さないという考え方も主流となってきました。また心付けの代わりに、品物やプレゼント、手紙を渡すケースも増えています。現在増加しているフリーランスのウェディングプランナーに依頼した場合、心付けやお礼をどうしたらいいか悩むケースもあるようです。結婚式でお世話になるプランナーやスタッフへのお礼について、依頼前に知っておきましょう。

結婚式の『心付け』とは。お世話になったウェディングプランナーやスタッフへのお礼

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心付けとは、感謝の気持ちを表す意味で贈る少額のお礼のこと。本来は祝儀やチップも同じ意味をもっています。昔は旅行先で旅館の中居さん等に感謝をチップや祝儀で渡す習慣がありましたが、現代では主に挙式・披露宴にかかわる人に渡すお礼のことを主に意味する言葉です。

結婚式の『心付け』

結婚式での心付けは現金でのお礼を意味します。
結婚式ではウエディングプランナーをはじめ、着付けやヘアメイク担当者、介添人など大勢のスタッフのお世話になりますが、特に主だって協力してくれた方に、ポチ袋(祝儀袋)に新札を入れて用意し、「本日はよろしくお願いします」の気持ちと幸せのお裾分けとして渡す習慣のことです。

心付けは必要?現在は各カップルや家の判断に任されている

心付けを用意するかどうかは、現在の考え方では各カップルや家の判断に任されています。あるウェディングサイトのアンケートでは、心付けを用意したカップルは50%ほどで、40%のカップルは用意しなかったという回答結果もありました。
ただし、判断は結婚式を行う地域の慣習や両家の親の意見なども密接に関係していることが多いため、まずは周囲の意見なども参考にすると良いでしょう。

会場所属のプランナーには心付けの受取を断られる無場合も

ひと昔前は、心付けを渡すことは結婚式では当然のマナーとして習慣づいていましたが、現在では「プロデュース料金」や「サービス料金」としてすでにお礼を頂いているため、会場や企業によっては心付けを辞退する、または受け取らないルールになっているケースも多いようです。
そのため、万が一用意したのに断られた場合には、結婚式が終わった後に改めて負担にならない金額の品物やお手紙などを贈ると良いでしょう。

フリーランスのウェディングプランナーには基本的に心付けは必要ない

フリーランスのウェディングプランナーの場合、依頼の際に「プロデュース料金」としてすでに明示された料金を支払っているため、プランナーのサービスは料金内に含まれた金額です。そのため、特に心付けを用意しなくても失礼にあたることはありません。
ただ、フリーのウェディングプランナーに依頼すると、結婚式準備の最初から最後まで密接にお世話になることが多く、別途何かのお礼をしたいと考えるケースも多いよう。そのため、依頼料とは別に感謝の気持ちを表すお礼として心付け用意するのも良いでしょう。
心付けをどうするかの判断は、あくまで気持ちの問題になります。

心付けを贈る相手は?相場と心付けを入れる袋や封筒のマナー

結婚式の準備や当日にお世話になった方で、どのような人に心付けを用意した方が良いのでしょうか。
また、金額相場をどの程度を考えれば良いのでしょうか。心付けを渡す優先順位の高い順に一般的な金額相場をまとめました。

心付けを用意する主なスタッフ 心付けの相場金額
ウェディングプランナー 5,000~10,000円
ヘアメイク、着付け 3,000~10,000円
司会者(プロ) 5,000~10,000円
会場スタッフの責任者・サービス長 3,000~10,000円
介添え人 5,000~10,000円
カメラマン 3,000~10,000円

心付けは新札で用意。包む封筒は「結びきり」の「ご祝儀袋」か「ポチ袋」

心付けを用意する際には、折り目のない新札で準備するのがマナーです。また、包む袋は普通の封筒ではなく、お祝いの席に相応しいポチ袋かご祝儀袋に入れるのですが、いくら包むかの金額によって袋の選び方が変わるため、注意が必要です。

金額は割り切れないキリのいい数字にする

心付けは感謝の気持ちですが、金額はキリのよい、縁起の良い数字を選んで包むのがマナーです。一般的にはお世話になった度合が高い方に高めに、1万円、5千円、3000円といった金額が選ばれます。

1万円以上の金額は「結びきり」のご祝儀袋

心付けの金額が1万円以上の場合は、『結びきり』のデザインが施された水引のシンプルな祝儀袋に入れて渡します。結婚式に”何度でも結び直せる蝶結びの祝儀袋は使用してはいけません。
“一度きり”を意味する「結びきり」で、水引は10本、「のし」付きのものを選びましょう。
祝儀袋は金額に合わせて格を選ぶ必要があり、通常1万円の場合は装丁が最もシンプルな祝儀袋を選びます。

1万円未満の金額は小ぶりの「結びきり」のポチ袋

1万円以下の心付けは、小ぶりのポチ袋にお札を折りたたんで渡します。お札は綺麗なものを三つ折りにして渡しましょう。

準備や金額に迷いがある場合

心付けの用意や、金額を5000円か10000円かで最後まで迷ってしまうカップルも多いようです。結婚式当日まで大変お世話になって、最後に「やはり心付けを用意すればよかった…」「やっぱり5000円でなく、10000円にすればよかった…」と後悔したという多くの感想が聞かれます。万が一のために、ポチ袋といくらかの新札の予備を用意しておくことをおすすめします。

ウェディングプランナーに喜ばれる心付け以外のプレゼントの選び方とマナー

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近年では、心付けの風習も薄れつつあり、現金をお礼として受け取ることを恐縮してしまう方も増えています。そのため、相手が恐縮しない程度の金額で、お礼のプレゼントを用意して、結婚式前後に渡すケースも増えているようです。
どのような金額や品物で、お世話になった感謝を伝えることが多いのでしょうか。
お礼のプレゼントを選ぶ場合、高すぎる金額で相手が恐縮することなく、気持ちよく受け取ってもらえる金額でおさめることが大切です。

相手を恐縮させないお返し不要の金額(3000円~5000円)が相場

一般的に、相手がお返しなどを気にせず恐縮せず受け取れるお礼の品物の金額の相場は、3000円~5000円程度が最適と言われています。感謝の気持ちを伝えたいからと高すぎるプレゼントは、受け取った側に気を遣わせてしまうケースも十分考えられるため、この金額の範囲内でおさめると良いでしょう。

すぐ消費できる消えもの

相手の好みを把握するのが難しい場合、できればずっと手元に残るものより、食べ物や消耗品のような消えものを選ぶことをおすすめします。食品であればお菓子やおつまみの詰め合わせ、消耗品であればバスグッズやコスメ、アロマなどがおすすめです。

仕事や生活に役立つもの

タオルなど生活の中で必ず役立つようなギフトもおすすめですが、ウェディングプランナーの仕事で必ず使うボールペンなどの文房具や、日常生活をワンランクアップさせリラックス効果のあるアロマ系グッズなど、その人の生活スタイルにあったものを想像し、プレゼントを選ぶのも素敵です。

ウェディングプランナーに喜ばれる心付け以外のお礼のプレゼント

ウェディングプランナーのお礼のプレゼントとして選ばれる品物について、アイデア例をご紹介します。

個別包装のお菓子や食品

お菓子や食品は賞味期限が長いものを選ぶのがマナーです。また、1人や家族ではすぐに食べきれないことを考え、個包装で保存やおすそ分けが効く工夫がつれているものを選ぶと良いでしょう。

リラックスグッズ、ケアグッズ

責任のある仕事を担うウェディングプランナーにおすすめなのが、バスグッズやアロマグッズ、肌当たりのよいタオルなど、リラックス系の消耗グッズです。また、手元をよく見られる仕事でもあるため、ハンドクリームやオイルなどのケアグッズもおすすめです。

新婚旅行のお土産

新婚旅行先でのお土産を、後日に持参、または配送してお礼のプレゼントにするアイデアもあります。配送の場合には、簡単な手紙と二人の旅行の写真などを添えるのもおすすめです。

感謝の手紙

お世話になったお礼や結婚式の感想など、手紙にしたためて贈るが最も気持ちが伝わるおすすめのプレゼントです。プランナーへのお礼の手紙やメールに形式のようなものはありません。失礼のない丁寧な言葉であれば、書き出しも自由です。
感謝の気持ちが伝わるよう、素直に自由に書きましょう。

アルバムや画像

二人の結婚式の写真をアルバムにして贈ったり、画像をフォルダにして贈るのも、ふたりの結婚式に関わったプランナーにとってとても喜ばれる贈り物です。自分が手がけた結婚式の記録として何度も見返すプランナーがほとんど。ぜひ贈ってあげることをおすすめします。

ウェディングプランナーへのお礼は心付けでなくても気持ちが伝わるものでOK

結婚式準備の際に、ウェディングプランナーには様々なことで相談にのってもらう場面も多く、最もお世話になる人といっても過言ではありません。何らかの形で感謝の気持ちを表したいと考える方も多いでしょう。 日本のウェディングシーンでは、伝統的なお礼として心付けがありますが、現在ではプレゼントや手紙など、さまざまな方法で感謝を伝えるアイデアを選ぶカップルも増加しています。おふたりにあった、感謝の気持ちが伝わる方法を考える際の参考にしてくださいね。

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