海外在住。でも日本で挙式したいカップルの結婚式準備と段取りは?困ったときの相談先・ふたりにぴったりの会場探し方や準備の進め方を紹介

更新日:2022.12.23

画像 写真提供:石田 えり

海外赴任や国際結婚などの事情で、海外に在住するカップルの方で「日本に一時帰国して結婚式を挙げたい」と計画している方へ。
家族に着れ姿を見せたい、または友だちへお披露目を兼ねて…。

遠く離れ、すぐに会えなくなってしまった日本にいる大切な人たちを招いて、結婚式を検討する場合、問い合わせや結婚式準備の段取りはどんな点に注意したら良いのでしょうか。

「海外から日本のリアルな結婚式情報を調べるのが難しい」「何度も一時帰国するのは難しい。できるだけ遠隔で準備を進めたい」「ゲストと過ごす時間をより大切にしたウェディングスタイルを探したい」…そんな声への対応策を解説します。

海外在住カップルが日本で結婚式を挙げるならどんなウェディングスタイルがよい?

どちらかの仕事の都合や、国際結婚による海外在住のカップルの方で「日本で結婚式を挙げたい」と考えている方は、どのような結婚式を計画できるのでしょうか。

居住している海外に日本からゲストを招く方法もありますが、ゲストへの負担の大きさ(滞在日程の調整・長距離移動・旅行費用)の懸念から、ふたりが日本に一時帰国して、挙式を検討するケースが多いようです。

【海外在住カップルが日本で挙式する場合に考えられるウェディング例】
  1. ・日本での一般的な結婚式&披露宴
  2. ・在住の海外と日本でそれぞれ2回挙式
  3. ・家族や親族と会食&友人も招待してお披露目の1.5次会…といった二部制結婚式
  4. ・家族と親族、親しい人のみの少人数で結婚式
  5. ・気軽に戻れない日本で思い出作りを兼ねた家族旅行&結婚式

コロナ禍を経た現在では、従来通りの『大勢のゲストを招待しての挙式&披露宴』といったウェディングスタイルだけではありません。

「離れて暮らしているぶん、すぐには会えない大切なひとたちとの時間を大切にしたい」といった過ごし方重視・思い出作り重視のウェディングスタイルを検討するカップルも増加しています。

ゲストを身内や親しい人だけに絞った『少人数での食事会』、招待するゲストの属性からおもてなしを分けた『二部制結婚式』、日本を感じられる美しい景色のなかで思い出づくりがかなう家族旅行を兼ねた『リゾートウェディング(滞在型ウェディングとも)』…。

自由にアレンジでき、過ごし方に余白のあるウェディングを計画するカップルも増えているのです。

画像 写真提供:東 佐江子

海外在住カップルが日本で結婚式をあげたいなら相談先の選択肢は?

海外在住で、日本での結婚式を手配準備するとなると、一時帰国をしないケースも考え、遠隔で準備を進められるか否かも重視したいところです。

もちろん日本に一時帰国して、会場下見や衣裳選びを進める方もいます。

が、コロナ禍でオンライン打ち合わせがスムーズに可能となった現在では、一時帰国なしでオンラインでの打ち合わせのみで結婚式準備を進める方法も、不可能ではなくなってきました。
まずは、ふたりが日本でどのような結婚式を挙げたいのかを明確にするために、日本での相談先を決めていきましょう。

【日本での結婚式を挙げる際の主な相談先、情報収集先】
  1. ・各結婚式会場の情報をそれぞれ調べて問い合わせ
  2. ・結婚式場紹介サービスが手がけるカウンターに依頼
  3. ・フリーランスのプランナーに会場探しをはじめ相談依頼

各結婚式会場の情報をそれぞれ調べて問い合わせ

「ゲスト数も日取りも挙げたいスタイルもある程度明確」「すでに考えている会場がある」といった方の場合は、直接会場に問い合わせするのがスムーズです。

ふたりが海外在住である状況をまず話したうえで、会場下見や打ち合わせについて「オンラインでも可能なのか」や、「直接下見や契約に出向く必要があるのか」などを、詳しく確認しましょう。

コロナ禍前は「直接会場下見をしたうえで、出向いて契約」するスタイルが主流でした。しかしコロナ禍を経た現在では「会場下見も契約も打ち合わせもオンラインで可能」にできるよう、サービスを整えている会場も徐々に増加してきました。

ただし、すべての会場がその対応で可能なわけではなく、衣裳合わせやヘアメイクリハーサルのため挙式直前の帰国以外に一時帰国が求められるケースもあります。

「海外在住」といったふたりの状況をふまえ、どの程度まで対応可能か契約前によく確認する必要があるでしょう。

結婚式場仲介・紹介サービスの相談カウンターに依頼

日取り・ゲスト数・気になるウェディングスタイルについて、ある程度の目星はついているものの、「海外で日本の会場の詳細な情報を収集するのは難しい」といった声も聞かれます。

また、理想のウェディングスタイルはあるものの、どの会場が遠隔で結婚式準備に丁寧に対応してくれるのか…一軒一軒自分で探し回るのは、相当な手間がかかるでしょう。

そんなときは「結婚式場仲介・紹介サービス」にオンライン相談で問い合わせをするのもおすすめです。ふたりの環境にあわせた準備が可能な会場や「希望のスタイル・ゲスト数・日取り・予算」を踏まえて、いくつかの会場を紹介してくれるでしょう。

ただ「遠隔地からの結婚式準備」や「すべての準備をオンラインで済ませたい」といったイレギュラーな対応に応じてくれる会場は、やはり新郎新婦とそれぞれの会場との交渉や確認による部分も大きいでしょう。

フリープランナーに会場探しをはじめ内容相談を依頼

「招待したいゲストややりたい結婚式のスタイルはあるけど、日本の既存の会場やプランからリサーチしてもしっくりこない」
「海外から遠隔での準備だからこそ柔軟な対応をしてほしい」
「準備や各手配をできるだけ軽くしたい。誰かに任せたい」
「遠く離れてしまった大切な人たちと過ごす結婚式の時間を、どんな楽しみ方があるのか提案がほしい」
と考える方には、フリーランスのウェディングプランナーに相談するといった方法もおすすめです。

フリープランナーは、会場の規定や既成のプランといった枠に縛られません。
「ふたりの状況・招待ゲストの顔ぶれ・やりたいこと・予算」をヒアリングしたうえで、さまざまな経験値からふたりにあわせたウェディング内容を提案してくれるのです。

また、どの企業にも属さない存在であるため、打ち合わせの自由度の高さや融通といった部分でも、遠隔で結婚式準備を進めるふたりに寄り添ってくれるでしょう。

※フリープランナーと一般的な結婚式会場の「結婚式準備の進め方の違い」はこちらから

・フリープランナーに依頼した場合の結婚式準備の流れ
https://leju.jp/magazine/20211001_01/

・フリープランナーと共に進める結婚式準備の自由度が高い理由
https://leju.jp/magazine/20210826_02/
画像 写真提供:舘 ともみ

海外在住カップルが日本で結婚式をあげる際の「問い合わせ」前に決めておきたいこと

できるだけ手間なく会場を探すためには、ふたりが日本でどのような結婚式をしたいのか、事前にある程度すり合わせをおこない、具体的にしてから、問い合わせをおこないましょう。

招待人数

家族や親族のみの少人数か、大勢招待したいかをふたりですり合わせ、ゲストのリストアップをしておきましょう。
どこに問い合わせるにしても、ゲスト数や招待する顔ぶれに関してはある程度正確な目星がついている状態での問い合わせがベストです。

挙式の希望時期や日取り

結婚式会場に直接問い合わせする場合は、日取りまで決まっていたほうがスムーズ。明確に日取りが決定できない場合は、希望の時期に空いている日取りを聞くのもよいでしょう。

フリープランナーへの問い合わせの場合、急ぎでない場合は明確な日取りが決まっていなくても問題はありません。ただし、挙式までの日程が半年もない場合、日取りはある程度絞り込んでから問い合わせしたほうがいいでしょう。

挙式を希望するエリア

まとまった人数のゲストを招待する場合は、駅の近くやそれぞれが来やすい中間地点など、ゲストの集まりやすいエリアを検討しましょう。

結婚式を兼ねた滞在や旅行も計画する場合は、希望エリアを明確に決めるのもよいですが、過ごし方にあわせた滞在エリアの提案を受けるのもおすすめです。

希望のウェディングスタイル

会場に直接問い合わせる場合なら「ウェディングスタイル」はある程度決まっています。

また、ブライダル相談カウンターに問い合わせる場合、アドバイザーはウエディングスタイルにあわせて会場を提案してくれます。和婚にする、洋風にする、1.5次会にする…といった「希望のウェディングスタイル」はある程度明確に決めてから問い合わせしたほうがいいでしょう。

一方で、フリープランナーに問い合わせる場合は、ゲストの顔ぶれや予算、希望の過ごし方にあわせてウェディングスタイルを提案してくれます。明確な希望は決まっていなくても、問い合わせに問題はありません。

契約スタイル

結婚式会場はほとんどの会場で、仮予約や申し込みには内金が必要です。多くは振り込みスタイルをとっており、海外から入金は問題なく可能です。

しかし、申込書のサインや捺印時には、会場担当者と対面でキャンセル規定など規約の読み合わせやサインが必要な会場もいまだ多く、申し込みのために会場へ訪問しないといけないケースもあります。問い合わせ時に必ず確認したほうがいいでしょう。

現在では、Zoomなどを利用したオンラインでの読み合わせと成約に対応してくれる会場も増えています。結婚式準備のために一時帰国を検討していない場合は、契約の際にオンラインで対応してくれるかどうかの確認もとっておきましょう。

画像 写真提供:小関 陽子

海外在住カップルの日本での結婚式会場下見。一時帰国する?オンライン下見にする?

日本にいれば比較的スムーズに予約可能な会場下見ですが、海外からの結婚式準備の場合、見学できる時間も手段も限られています。

【海外在住カップルの日本での結婚式会場下見方法】
  1. ・気になっている会場を事前予約しておき、一時帰国して一気に回る
  2. ・すでに撮影されたイメージ写真や画像をオンラインで確認する
  3. ・家族や友人に代理で下見見学してもらう

一時帰国して会場下見に行く

会場下見は基本的に事前予約が必要です。通常1会場あたり、下見時間は2~3時間程度かかり、1日に2会場程度が限度です。

限られた一時帰国期間を有効に使うために、個別で会場下見を申し込む際には「限られた時間でできるだけ多くの会場をまわりたい」旨などを説明して、見学時間の調整が可能かどうかなど確認しておくと良いでしょう。

フリープランナーへ依頼している場合は、会場下見にプランナーも同行してくれるケースがほとんど。下見のスケジュールやアクセス方法なども手配準備してくれるため、安心して任せておきましょう。

滞在期間内に会場との契約を済ませたい場合は、1日は会場の契約日として多めの滞在日程確保をおすすめします。

オンライン会場見学を利用する

コロナ禍でオンライン会場見学にも対応している会場が増加しています。会場内を画像だけでなく、動画や、今まで挙式したカップルの画像や動画で、具体的にイメージが湧くよう説明してくれる方法を用いています。

フリープランナーもオンラインでの会場見学に対応できるよう、画像や動画を準備してくれるケースがほとんどです。ただ、フリープランナーが提案する会場は結婚式を通常おこなっていない場所も多いため、前例がないケースもあります。

提案してくれた会場でどんな結婚式がイメージできるか、納得がいくまで確認しましょう。

画像 写真提供:舘 ともみ

海外在住カップルの日本での結婚式準備。打ち合わせ・衣裳選びはどうする?

結婚式会場またはフリープランナーと契約をした後は、メールやLine、Zoomをはじめとするオンライン会議ツールを利用して打ち合わせを行い、結婚式準備と手配を進めていきます。

打ち合わせ&手配

打ち合わせ回数や方法は、各結婚式会場や契約したフリープランナーによって大きく異なります。

結婚式会場によっては、打ち合わせなしでメールのみで準備を進めるケースもありますが、多くは2〜3回程度の対面での打ち合わせが行われ、コロナ禍を経た現在ではオンラインで対応してくれる会場が多いでしょう。

より細やかに打ち合わせしたい方や、さまざまな準備の手配を任せたい方は、融通を利かせてくれるフリープランナーへの依頼がおすすめです。プランナーとの契約内容により対応してくれる範囲は異なりますが、海外では難しい、または手間がかかる準備手配も、相談次第で一緒に任せられるケースが多いでしょう。

衣裳選び

衣裳の試着はどのような手配方法をとるかで異なります。

海外で試着購入し、日本で持ち込みを考えている場合、結婚式会場に持ち込みが可能か、また持ち込み料金が必要かの事前確認が必要です。

基本的には、多くの結婚式会場で持ち込み不可のケースや、持ち込みは可能なものの持ち込み料金が必要(3万〜10万程度)なケースが多いでしょう。

日本で衣裳をレンタル等で手配する場合は、カタログや画像でいくつか衣裳候補を選び、在庫を押さえてもらったうえで、一時帰国の際や挙式のため日本に帰国してから、最終打ち合わせの際に試着して決定する方法があります。

ただし、どの程度柔軟に対応してくれるかは衣裳店や結婚式会場の規定により異なります。担当者に相談と確認をしながら、自分が納得して衣裳が選べる環境を選択していきましょう。

画像 写真提供:小関 陽子

海外在住カップルが日本で結婚式を計画するならオンライン相談を活用しよう

海外在住のふたりが、海外にいながら日本での結婚式を計画するのに重要なのは「日本の結婚式事情のリアルな情報収集」です。
現在はインターネットでさまざまな情報が海外にいながらでも手に入ります。

が、「結婚式準備をなにから手をつけたらいいかわからない」方や、海外のリアルな結婚式を見て「インターネットで検索して出てくる既存の会場やウェディングプランにピンと来ない」と迷ってしまう方も多いでしょう。
そんな時は、ぜひ「オンラインでの無料相談」をおすすめします。

各結婚式会場や、会場紹介カウンターでも無料オンライン相談の窓口を用意しています。が、より自分にあったウェディングスタイルや、「日本に戻らないと会えない大切なひととの充実した時間の過ごし方」を相談したい場合は、フリープランナーへの相談もぜひ検討してみましょう。

フリープランナーの初回カウンセリングは無料であるケースがほとんど。
ざっくりと日本のブライダル事情を聞いてみたり、海外にいながらどこまで準備が進められるのか、対応してもらえるのか…といった具体的な相談をしてみたり。まずは気軽に、結婚式についての不安や悩みを相談してみませんか。

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