フリーランスのウェディングプランナーに依頼した場合、依頼料を含めた結婚式準備にかかる費用相場はどうなっているのでしょうか。ウェディングスタイルの多様化、結婚式に対する価値観の変化が急速に進み、自分にぴったりのウェディングのかたちを見つけるためには会場から探すのは難しい時代になりつつあります。そこで欠かせない存在となるのが、さまざまな結婚式のかたちを熟知したウェディングプランナー。オリジナルウェディングに興味はあるものの、豊富な口コミや費用明細掲載まである既存の結婚式会場に依頼するのとは違って「一体費用はいくらかかるのか?」という予算見積りの情報が検索してもなかなか出てきません。フリープランナーへの依頼料からオリジナルウェディングの結婚式費用総額の相場の考え方まで、簡単にご説明しましょう。
もくじ
フリーランスのウェディングプランナーへの依頼料金『プロデュースフィー』とは
フリーランスのウェディングプランナーに依頼した場合、依頼料金として『プロデュースフィー(フィーはサービスに対する報酬の意味)』が発生します。
これは、フリープランナーは法人所属ではなく、個人事業主であるためです。
会場所属やプロデュース会社所属のプランナーに依頼料金は発生しない
会場所属やプロデュース会社所属のウェディングプランナーには、依頼料金は発生しません。なぜならかれらは会場運営会社やプロデュース企業の社員であり、プランナーの人件費は結婚式費用の総額の中にさまざまなかたちで含まれているからです。
フリープランナーのプロデュースフィーの相場
結婚式準備を会場選びから結婚式当日のアテンドとお見送りまで寄り添い、トータルプロデュースしてくれる場合の料金相場は個人の設定によって異なります。
結婚式にかかる準備総額費用の10%~20%が相場の目安です。
一方で、一律で20万円~30万円と決めているプランナーもいます。
結婚式の規模やゲスト数によっては、10万~15万円と少額に設定されている場合もあり、依頼主との相談により決められるケースも多くあります。
依頼前のカウンセリング料金・相談料金
フリーのウエディングプランナーに本格的に依頼を検討する際に、プランナーのプランニング力や、そもそもの相性が二人にマッチングするかどうか見極めるために『カウンセリング』をおこないます。
その際の料金は無料なことが多いのですが、人気や知名度のあるウエディングプランナーの場合は、最初のカウンセリングから5000~10000円/1時間の相談料がかかることもあります。初回カウンセリング料金や相談料金に関しては、プランナー個人のホームページやSNSに明記してあることがほとんどです。
また、相談内容が準備に深くかかわる範囲にまで至った場合(会場提案やテーマコンセプトについてなど)は、そこから料金が発生することもあります。
オリジナルウェディングの結婚式費用は「見積もる」のではなく「予算におさめる」
フリーランスのウェディングプランナーがたずさわる結婚式は、会場選びもプログラムも、アイテムひとつひとつに至るまで、すべて新郎新婦に合わせてゼロからプランニングするオリジナルウェディングです。
オリジナルウェディングの費用は高い?
オリジナルウェディングはふたりにあったテーマを決定し、テーマからコンセプトを考え、それにしたがってさまざまなアイテムや演出を決定していくという流れのため、打ち合せや準備量にそれなりの時間や労力を要します。
現在オリジナルウェディングを手がけるプロデュース会社や、会場以外はオリジナル要素を取り入れるオリジナルプランなどをもつゲストハウスなど数多くあります。
ですが、ゼロからふたりのためにアイテム集めをして、オリジナル要素を盛り込んだウェディングプランの費用を調べると、既存プランを利用した際の費用と比較すると、1~2割増、またはそれ以上に割高な印象なのです。
一般的な結婚式費用はふたりの希望をヒアリングしてアイテムを見積もってゆく
なぜオリジナルウェディングの費用が割高になってしまうのか?それはふたりのこだわりの希望を叶えるために、希望にあったアイテムを純粋に「見積もって」いくからです。こだわりを追及するのに一番簡単なのは、費用を上げること。デザインも完全オリジナルにすればその分値段がかかります。こだわりの分だけ、費用が上がっていくのです。
『自然な等身大のふたり』の費用感で結婚式その枠の中でプロデュース
フリープランナーがプロデュースするオリジナルウェディングの準備費用も、こだわればこだわるほど当然費用はあがっていきます。
ただし、こだわり方の方法も、自由な発想で選ぶことが可能なのです。
会社を通してアイテム収集を依頼する場合には、当然利益を得るためにマージン(仲介料金)がかかりますが、フリープランナーがプロデュースする場合は、ほぼ実費の費用負担で済みます。報酬はプランナー個人にプロデュースフィーとして支払っているからです。
さらに、総額で出せる予算を決めておけば、その中でふたりのこだわりに応じて、ウェディングプランナーが結婚式に必要なアイテムに費用を割り振ってくれます。
そして、その予算内のなかで、ふたりのこだわりのイメージに近いものやクリエイターを探し出し、提案してくれるのです。プランナーが探してきたものでイメージに合わなければ、一緒に探しにも同行してくれます。
フリープランナーの『ポイントプロデュース』を利用して満足度の高いウェディングに
フリーランスのウェディングプランナーへの依頼方法と依頼料金には、結婚式準備のすべてをサポートしてもらうトータルプロデュースだけでなく、結婚式準備を一部を担ってもらう『ポイントプロデュース』という依頼方法があります。
【結婚式準備で生じる悩みの例】
- 専門会場やホテルでのオーソドックスなウェディング希望だが、予算やふたりの希望からプロの目線で忖度と忌憚のない会場に対する情報や意見を聞いて選びたい
- 既に会場を決定して申込金を支払ったものの迷いがある
- 見積り金額が高すぎるが希望やこだわりもあって費用を削れない
- パートナーが多忙なため会場見学に1人で行かなければならない
- 担当ウェディングプランナーと相性が悪い、希望が伝わらない
- テーマは決まったがコンセプトメイキングが思い浮かばず演出や装飾がイメージできない
- ヘアメイクやドレス選びに1人で行かなければならない
結婚式準備の過程で生じがちな不安や悩みで、こじらせてしまうと結婚式準備と満足度に支障をきたすようなもの、どこに相談したらいいか困ってしまうような悩みをポイントで手助けし、よりよい結婚式準備となるよう手助けするサービスです。フリープランナーが持つ様々な式場での豊富な経験から、客観的かつ冷静な視点で一緒に悩みを解決します。
【ポイントプロデュースの項目例】
- 結婚式準備・費用についてのカウンセリング
- 結婚式のコンセプト・テーマの決定
- 結婚式会場探し、提案
- 会場側との交渉への付き添い
- 結婚式プラン、演出、プログラム作成
- アイテム探し・手配・交渉の代行
- 司会やカメラマンなど業者手配・打ち合わせ手配
- 結婚式費用の見積もり診断、費用相談
- 結婚式準備トラブル相談
- 会場、衣装選び、ヘアメイクリハ同行
- 当日同行 など
依頼料金はプロデュース内容によってまちまち。基本は新郎新婦と相談の上で決定
ポイントプロデュースの依頼料金は、相談内容の範囲やプロデュースにかかわる深さ、労力によって変わってきます。
基本的には相談内容から判断し、プランナーが提示した料金を依頼者である新郎新婦が合意のうえで契約が結ばれます。
フリーのウェディングプランナーの依頼料金と結婚式準備の費用相場は新郎新婦次第
フリーのウェディングプランナーが費用や料金、サービス内容に至るまで柔軟に対応できるのは、彼らが会社所属ではなく個人事業主であるためです。
会社の利益を優先するための営業ノルマがないため、ふたりの等身大の予算のなかでできる最高のウェディングをプロデュースしてくれます。
また、ポイントプロデュースも依頼料金は相談内容次第。
まずは無料カウンセリングで相談だけでも、豊富な経験をもつウェディングのプロの、面白くためになる結婚式準備の話が聞けるかもしれません。気になるフリープランナーを見つけたら、まずは問い合わせてみることもおすすめです。