「ライフステージも時代も変わっていく中でプロデュースを“続ける”のは、一番の挑戦かもしれません。」フリーウェディングプランナー・RIKU①

更新日:2022.12.02

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Lejuが紹介する選りぬきの才能豊かなフリープランナー陣に、新たなメンバー「RIKUさん」が加わりました。
彼女の独立前のキャリアは、独創的なプロデュースでブライダル業界でも注目を浴びた「CRAZY WEDDING」。並みいる精鋭の中でも最多案件を担当する注目のトッププロデューサーとして活躍。
ところがCRAZY入社以前はブライダル業界とはなんの縁もない業界にいて、まったくの未経験から飛び込んだそう。
さっそくRIKUさんにお話をうかがってみると「スラっとした体のどこにそんなパワーが…?」と圧倒され、「RIKUさんのパワーの理由を仕事を超えてもっと知ってみたい!」と興味がどんどん湧いてくる、楽しいインタビューに。
敏腕プロデューサーの素顔、意外なキャリア、2022年9月より自身のブランドを立ち上げたばかりのいきさつ、独立の本音について迫ります。

人気プロデューサー・RIKUさんが手がけるウェディングプロデュースの内容や、新郎新婦への熱い想いとは?RIKUさんの作り出す繊細なウェディングの世界を知りたい方はこちら

「結婚式はふたりのためのもの。ゲストのためじゃない。そこは、絶対に譲れないんです」フリーウェディングプランナー・RIKU②

ひととのかかわりが好き。ふたりが大好き。圧倒的支持を誇る人気プロデューサーの素顔

RIKUさんからお話を聞く前に、Instagramを拝見しました。 「颯爽といまの東京を生きている」「仕事も人生も思いっきり楽しんでいる等身大の女性」のイメージがとてもリアルに伝わってきて。 “元CRAZY WEDDINGのトッププロデューサー”としてではなく、純粋にRIKUさんという個人とお話してみたいな、という気持ちが強くなりました。

RIKU (笑)そういってもらえるとうれしいですね。

SNSの端々から伝わってくるのですが、本当に『ウェディングプロデューサー』の仕事が大好きなんですね。 まずは仕事以外の、プライベートのRIKUさんについて知りたいです。趣味、休日の過ごし方、素の部分についてなど。

RIKU わたし、働くことにストレスを感じないんです。
実生活で趣味はあまりありません。
お客様が好きだと言っている映画を見てみたり、ハマってるものをやってみたり調べてみたり…
仕事の延長が趣味になっています。
あとはとにかく「お酒」と「美味しいもの」が大好きです。夫とも行きつけのバルで出会い、3軒目あたりで合流するのがお決まりですかね。

RIKUさん、ご結婚されたんですか?

RIKU そうなんです。今年6月に結婚しました。
ずっと結婚しなさそうと言われている独身謳歌タイプだったので、みんな驚いていました(笑)。

今まで結婚式を担当したお客様(新郎新婦)たちとも、頻繁に連絡を取り合っていて、ほぼ毎日飲んでいます。
「今日は何してますか?」「今日これから家に遊びに行っていいですか」と気軽にLINEをくださる方が多いんです。
ウェディングを依頼してくださる方は、「お互いの距離を近くしたい。そのうえで結婚式を作りたい」といった価値観の方が多いかもしれません。

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【ウェディングプロデュースを担当したお客様を集めて年数回開催する「RIKU会」とは?】
RIKUさんのプロデュースを担当したふたりとのお付き合いは、結婚式後もしっかりと続いている。そのひとつが、年に数回お客様を集めて開催される「RIKU会」。
コロナ禍に入ってからは開催を見合わせているが、コロナ禍前に開催した際は緊急事態宣言直前にもかかわらず、40名ほどが参加してくれた。
現在まで100組ほどの結婚を担当しているが、コロナ禍明けの「RIKU会」は自分の結婚式に今まで担当してきた方達200人以上を全員呼びたいと画策中。
結婚式はもちろんセルフプロデュースだが、大規模になりそうなので、すでに数人にお手伝いを依頼している。

毎晩!ものすごいタフネスぶりですね…!!

RIKU 自分で言うのもなんですが、体は本当に丈夫な方です。
大学時代はラクロス部に所属しつつ、教職単位の取得、幼いころから続けたダンスもやっていて、朝5時から夜の12時まで休みなく活動していました。
ブライダル前職の住宅メーカーや酒造メーカーの営業として働いていた時代は、仕事の飲み会がかなり多かったうえに、開始も遅い時間からでした。が、体を壊すことなくやりきれましたね。
現在も楽しく飲むために、たまにランニングでコンディションを整えています。
仕事もお酒も思い切り楽しむためには、体力が必要なので(笑)

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ブライダルキャリアはゼロからのスタート。異色な経歴から“天職”にたどり着くまで

CRAZY WEDDINGを退社して、現在の生活はいかがですか?

RIKU CRAZYWEDDING時代に受注した結婚式で、コロナ禍で延期になってしまった案件が、いまやっと始動しました。
なので辞めてからも「業務委託」という形で引き継いでいるんです。
全国からのウェディングプロデュース依頼を、いま施工している最中です。現状はとにかく全国への出張が多い日々ですね。

東京以外の地方での結婚式も手がけているのですか。

RIKU 私たちは依頼があったら、東京以外の全国どこにでも行きます。
会場探しはもちろんゼロからすべて開拓して、完全にオーダーメイドでプロデュースします。

なるほど…CRAZY WEDDINGは日本の結婚式で最も「オーダーメイドウェディング」の考えを根付かせた企業でした。
現在、Lejuで紹介しているフリープランナーの方々と同種のウェディングプロデュース方法を、すでに会社としてやっていたんですね。
とても大切で、大好きな会社を独立するに至った経緯は?

RIKU コロナ禍を経て、会社の方針転換の決断を受けて、です。
わたしは純粋にいまの仕事が大好きでしたので、辞めて独立するのは自然な道だったと思います。
退社を考えている際に仲間が「RIKUとまた結婚式を作りたい」と言ってくれて、そのふたりと新たな会社を作る道を選びました。
会社側からも、いい意味で背中を押してもらったような気がします。
この仕事に誇りを持っているから、このサービスを築き上げてきてくれた先輩方にも敬意を払いたいと、いまでも思っています。

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だからCRAZYからの独立も「今まで仕事でかかわってきた人たちと変わらない関係性で仕事を続けたい」との、強い想いがありました。
独立に向け会社側といろいろな話し合いをしたうえで、協力関係を結びつつ、自分たちが運営するウエディングブランドを2022年の9月24日より本格始動します。
CRAZY WEDDINGの延長というより、私たちなりの「オーダーメイド」を定義していきたいんです。

始動前(※取材時時点)にもかかわらず、独立するRIKUさんのもとへすでに多数問い合わせが来ていると聞きました。

RIKU CRAZY時代から一緒に仕事をしたクリエイターの方たちからや、独立の噂を聞きつけた方からの紹介で、結婚式の相談を受けています。
「RIKUさんに結婚式を相談したい」と言って頂けるのは本当にありがたいですし、うれしいです。なにせ仕事が趣味なので。

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本当に「ウエディングプロデューサー」の仕事が“天職”なんですね。

RIKU はい。CRAZY WEDDINGのおかげで、天職に出会えました。
でも私の力で“プロデューサーなった”のではなく、周囲のみんなが“天職にさせてくれた”感覚です。
「お客様のことを一番に考えさせてくれる環境」
「お客様だけではなく、先輩・後輩・仲間とも人と向き合う」
「厳しくも理想を求めてくれる仲間やクリエイターと出会えた」
すべての環境と出会った人たちみんなに、プロデューサーに“してもらった”んです。
現在は多少自信がつきましたが、ひとりではなく、みんなと一緒にいいものを作りたい気持ちが強いです。

もとは、ウエディングとはまったく関係のない仕事をされていたと聞きました。
なぜブライダル業界にたどり着いたのですか?

RIKU 新卒で入社した会社は住宅メーカーの営業職ですが、そのとき「お客様のために尽くせる自分」に気づきました。
仕事が楽しくて、時間を忘れてお客様と話してしまうような感覚を体験できたんです。
その後もう一回、酒造メーカーの営業として転職します。
名の知れた大きい会社ですし、楽しい仕事でしたが、もっとお客様と近い距離で仕事をしたいと思ったのが、転職への一番のきっかけだったと思います。
好成績をおさめ褒められても、仕事の手ごたえが感じられなかったんです。
一人ひとり、一組一組、自分の名前を覚えてもらって、つながりが深い仕事がしたい…。
悶々としていた頃、友人から「こんな会社があるよ」と教えてもらったのがCRAZY WEDDINGでした。

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【RIKUさんが、人と向き合う仕事が“天職”になった理由は?】
CRAZY WEDDINGでは年間最多担当案件を誇るトッププロデューサーとして活躍してきたRIKUさんだが、
前職は誰もが知っている大手住宅メーカー営業という異色の経歴の持ち主。しかも在籍中は「同期70名中売上棟数1位」の好成績を叩き出している。
RIKUさんに理由を聞くと、営業にとって“あたりまえ”な仕事を正直に遂行すれば、新人もお客様の信頼を得られると、住宅メーカ時代の尊敬する先輩が教えてくれた。
「お客様を不安にさせない」
「連絡とお礼はすぐにする」
「お客様のために自分が知っている最高の技術をもったひとを紹介する」
それから仕事のハードルが下がり、人と接する喜びを感じられるようになったそう。
RIKUさんの話から、人生において大きな選択を迫られる「住宅」と「結婚式」にはたくさんの共通点に気づかされた。
どちらも高額、そしてお客様の人生に深くかかわる買い物だ。そして当日まで本当の完成が見えない。それゆえにどちらも非常に難しい仕事であり、大きなやりがいと喜びを感じられる仕事なのだ。

大手会社の営業職を経て、ブライダル業界にはなんの知識もないまま、キャストのアルバイトから飛び込んだと聞いています。
通常はウェディングプランナーの養成学校などを経てから入る方が多いのですが…

RIKU まったくウェディングの世界の勉強をせず、営業職と並行して土日だけCRAZY WEDDINGのキャストとして半年間のアルバイトを経て、正式に入社しました。
実はフリーとして独立した現在も「ウエディング業界の主流」や「現在のウェディング業界の仕組み」について、ほとんど知らないままなんです。
仕事仲間とも「最近のウェディングがどうか」の意見をかわすより、「お客様」について考えを深める会話が多いし、そっちのほうが全然楽しいんですよね。
業界の流れやマストレンドへの意識はほとんどないまま、「自分なりの方法で、ふたりのためだけのウェディング」を作り続けています

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独立して仕事も世界も広がった。でも求めているのは、ずっと変わらない関係性と愛情

CRAZY WEDDINGから独立して、仕事への向き合い方や考え方は変わりましたか?

RIKU いつでも仕事は楽しいんですが、フリーになって仕事の幅が広がりました。
また、お仕事を頂ける喜びは増したので、前よりお酒は美味しいかもしれません(笑)

…自分が試されてる感覚、嫌いじゃないです。

フリーランスになって、仕事の幅が広がったとは?

RIKU わたしの仕事は“プロデュース”なのですが、独立によってウェディングだけでなく、「ひと」や「会社」のブランディングにかかわる仕事についても、話を受けたり相談をいただけるようになりました。
ウェディングプランナーの育成に関してや、企業のホームページを作る際に「この人、この会社の魅力を伝えるにはどう引き出し、打ち出したらいいか」といった相談です。
人とのかかわりが好きなので、いずれはウエディングにとどまらない範囲で「ひとやものをプロデュース」する仕事にもたずさわりたいと考えてはいたので。
独立を機に、実現しつつあります。

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今後、仕事を通じて挑戦していきたいことはありますか?

RIKU …そうはいっても、あまり大きな野望はないかもしれないですね。
ウェディングの枠にとらわれないで仕事をしたいという気持ちはありますが、「これを達成してやるぞ」という明確な目標はないんです。

お客様と一緒に過ごして、仲間と作って、みんなで打ち上げして、結婚式一周年おめでとうってLINEする。
そんな愛ある日々を、ずっと続けていく。
ライフステージも時代も変わっていく中で“それを続ける”のは、一番の挑戦かもしれません。

あとは今までの関係だけでなく、新しいクリエイターや会場とも出会っていきたいです。
いつか「どうしてもゴリレさんとコラボしたいんです」と熱望してもらえるのが夢ですね。

この現代で、そして東京で、「ずっと変わらない関係であり続ける」のは本当に難しいと思います。だからこそ貴重で、実現すれば人生のよりどころとも言える関係性になりうると思います。

RIKU わたし、温度のあるものをプロデュースし続けることが夢なんです。
そして手が届く範囲で、出会ったご縁のある人たちと一緒に、幸せになっていきたいんです。

この仕事を続けるのは、正直大変な部分もあります。
それでも「何かを素敵に見せる」「奥にあるものを引き出す」プロデュースを、ずっと続けていきたいですね。
そのなかで、何かがつながっていけばいいなと思っています。

フリーウェディングプランナー【RIKU】profile

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CRAZY WEDDING入社以前は、大手住宅メーカー営業職、大手酒造メーカー営業職とウエディング業界とは一切関わりのなかった異色の経歴を持つ。
住宅メーカ勤務時代は同期70人中常にトップクラスの好成績を収めるなど、営業として将来を嘱望されていた。

お客様一人ひとりと「もっと濃密にかかわりたい」との思いから、酒造メーカーの営業職のかたわらCRAZY WEDDINGにアルバイトとして飛び込んだ。
ウェディング経験は一切ないにもかかわらず、わずか半年で正社員として切替入社。
CRAZY WEDDINGでは5年間プロデューサーとして勤務。年間最多担当案件を誇るトッププロデューサーとして活躍し、お客様・クリエイターと近い距離感で結婚式までの日々を歩む。

CRAZY WEDDINGオーダーメイド事業縮小に伴い独立。同僚だったふたりのアートディレクターと共に結婚式までのプロセスを大切にするウェディングチームを立ち上げた。
丁寧で繊細な感情設計を得意とし、新たに「エッセンシャル・ウェディング」を掲げ、心が喜ぶ結婚式を提案する。

Instagram
https://www.instagram.com/riku_produce/
HP
https://pdgorille.com/

RIKUさんについて詳しく知りたい方は
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